土肥信雄よ、ガンバレ!

テレビ朝日メーテレの、月曜日夜七時の番組『ドキュメンタリ宣言』で、都立三鷹高校の校長先生、土肥信雄を取材したドキュメンタリー番組を放送した。
この人の生き様に感銘を受けた。
どういうところに感銘を受けたかと言うと、己の信念を貫くために、東京都と戦う決意をしたのである。東京都教育委員会が下した通達に、驚きを持って、それに抗議をした。
すなわち「(都立高校の)職員会議では、意見を自由に戦わせてはいけないこと。決議をする機関ではなく、それには馴染まないこと。すなわち、高校長の命令や、教育委員会の通達を唯々諾々と承るべき機関であり、報告や伝達に終始すること」などがと教育委員会の通達として、大凡唱われている。
何もこれは中東辺りの独裁国ではないので、念のため。東京都教育委員会の通達らしい。

「民主主義」や「言論の自由」が、一番大切かどうかは議論の余地があります。会社や役所では、そんなもの些かもなく、処世の役にも立ちません。
より易く生きる為にそれを教えていいかどうかは、疑問があるのです。我が国では「空気をいち早く読んで、周囲に馴染む」ことが、最大限に優先されるからです。
日本国の教育である以上「永いものに巻かれる」といった伝統を教えた方が、より子供(未来世代)のためになると思われます。
でも、それでは世界に尊敬される社会を打ち立てられません。世界を制覇する論理にはなり得ないのです。片やアメリカ発の「民主主義」なら中東辺りの遅れた国を蹂躙し、軍隊を進駐させる論理にはなり得ます。秘かに気に入らない国を大統領ごと拉致し、転覆させることも大目にみてもらえるでしょう。

我が国でも、学校では、秘かに「虐め」の手法を使って、日本の伝統を教えているのです。これも永い間培われてきた伝統である以上、あながち否定できないし、乗り越えられることも夢想に過ぎません。
今の政権政党自民党の方が遥かに議論に関してだけ、開かれています。誰も総理・総裁の結うことを聞きません。国家が何処へ逝こうとも、グチャグチャな議論がまかり通り、船は前に進みません。
それでも独裁よりはましだと思います。国民の品位は世界で一、二を争うからです。平均すれば、こんなに条熟した国民性は、世界のどこにもないのです。二兎を追うことはできない相談なんです。
09/06/30