2011-01-01から1年間の記事一覧

民主党党首選

民主党の代表戦が行われた。 菅首相がいよいよ交代するので、喜ぶ向きがあるらしい。でも、自分の頭でよく考えてみるとわかることがある。 今の日本の政官に、この難局を理解して、乗り切れる人材があるとは思えない。 それがめまぐるしく首相の首がすげ替え…

日本原子力学会のプレスリリーズは、…!

呆れた。 あきれ果てて、開いたまんまの口が塞がらない。 生木の箱細工物だ! すなわち、時が経つほどに、開いた口が塞がらなくなっていく。日本原子力学会の「プレスリリース」として発表された「声明」に付いてである。以後これを「声明」とする。声明の内…

またか保安院

日経新聞まで呆れさせた、経産省原子力保安院。 日経は原発推進メディアである。 九州電力がやらせをしたことは新聞報道の通り。 このお役所も公聴会でやらせをやった。 プルサーマルを推進する参加者の依頼をした。 電力も呆れたのか、お断りしたところがあ…

中国の鉄道事故

中国では、北京と温州南間に走る鉄道で大惨事を引き起こした。 今後この鉄道を「珍幹線」と命名する。 日本の新幹線とは縁もゆかりもない乗り物だからだ。 中国はもともと広軌。 だからこの新しい鉄道路線は、上ものの列車だけ最新式にしてその線路でも走ら…

福島戦争

長期戦を覚悟しなければならない。 しかも我が国は21世紀に入って初めての敗戦を喫するだろう。 政治も経済も破綻してしまう。 国民としての統合も危うい。 皇室は利用されて、南北朝の憂き目に遭いかねない。 ナショナリズムの国家が相手ではない。 目に…

村上から吉本へ遡及する

村上春樹の存在における社会性を、近頃の発言から首肯するに至った。正直いって私には新しい村上春樹の小説は分からない。だが、この「反核」発言は分かる。 同じような文脈でいわせてもらうと、吉本隆明はどこで取り違えただろうか。それがはっきりしたのは…

西の吉本

近頃は暗い話題一色で、気分が落ち込む。 だが、それでもテレビはお笑い芸人を総動員して、なんとか国民に笑いを届けようとして、健気でもある。 西の吉本芸人に負けず劣らずとばかりに、東の国会では笑わかしてくれる。 海水冷却を中断したかどうかという騒…

戦争の時代3

膨大にふくれあがる戦費、その原資はどうするか。 いま心配しているのは、震災国債だ。 原発事故による被害への保証の議論が浮上してきた。額がいくらになるのか見当もつかないが、やがて震災国債といった議論に繋がると、思われるからだ。 福島の事態を鎮静…

戦争の時代2(福島発)

日本の近未来はどうなるか。それについて少しは言えること。そんなことのなかにおぼろげにみえるのが、〈ある新しい時代区分〉である。新時代に直面した時代となった。いまだかって地球上で経験したことのない事態。それは、世界史的にみても、途轍もないこ…

戦争の時代

瀬尾育生の『戦争詩論』がこれほどの迫真で迫ってくるとは、誰が想像し得ただろうか。これを過去の歴史的事象だととらえる人がいたら、それはよほどおめでたい人たちである。いままさに戦争の時代。それもナショナルな対戦国がある訳ではない。「敵」に相当…

ポスト福島時代

プルサーマルによるプルトニウムは冥界を出現させてしまった。いくら覆い隠しても現在進行形の災害が、足元を絶えず液状化させる。いと易く冥界が現れて、社会が壊れかねない。人々は、これも簡単に身体を崩してしまい、不能者になってしまう。 科学技術の推…

リゾームが

網の目状のネットワークが、エジプトでムバラクを追いつめている。リゾームが大統領を罷免させようとしている好例だ。さて、このリゾームとは、ドゥルーズ=ガタリが語ったポストモダンの哲学の中にある概念である。 地下にはびこる根をイメージして、地上か…

名古屋市議会解散請求

名古屋市では市長選と県知事選に合わせて、市議会の解散請求を行っている。解散請求の署名集めは名古屋市長河村氏と、その仲間が行った。現時点(二月一日)では、河村氏は市長候補というべきか。 そして、市議会解散の是非を巡って投票が行われる。 〈民主…