2016-01-01から1年間の記事一覧

純粋言語とは(その2)

純粋言語についての続きである。 読んでる本が面白いと、前号で書いた。ものが語りかける世界である。というと、人が語りかけることを受け止めるということは日常普段にあるとして、「もの」がとなると、難しい。それが、何の話しか分けがわからない、という…

純粋言語とは(その1)

瀬尾育生の『純粋言語論』を読んだ。 「純粋言語」とは、とてもおどろしいものいいである。本書の後付けをみると、震災の一年後に刊行されている。わたしは、あれをみて身震いした。その後の福島を追うにつけ、それで心がざっくりと刳れてことばを失うほどで…

いままた親鸞へ

いままた『最後の親鸞』に興味をかき立てられる。 広く団塊の一員と目される世代にわたしは属しているのだろうか。 日頃私の帰属はどこにもない、と、自負している自分であれば、団塊の仲間に属するなどということは、まさに恥でしかない。それでも、この世…